Medical Essay  NO.11

11時間にも及ぶ生番組がNHK・FMで日曜日に放送されていて、その中でこんなことを言ってました。  

ベーブ・ルースがニューヨーク・ヤンキースの3番を打っていたときの4番打者はALS患者でも有名なルー・ゲーリックでしたが、この人はクラシック好きとしても有名だったんだそうで、特にトスカニーニ(だったと思いますが)の「トリスタンとイゾルデ」が好きだったんだそうな。松井は好きじゃないだろうなあ・・・  シューベルトは若くして亡くなった不幸な人ですが、彼が作曲したピアノの連弾曲は、小指と小指が絡み合うように作られているそうな。これはあるピアニストの話。
犬の聴覚は敏感だといわれています。「わくわくワンワンフェスティバル」に参加していた主婦がこれを聞いて、主人のいびきがすごいんですが、うちの犬は一緒に寝ていて大丈夫なのでしょうか?と質問。いやなら逃げるはずなので、一緒に寝ているようなら大丈夫です、とのプロからのご返事。慣れでしょうか、聞く音を選択していることもあるでしょう。
中国との間の外交問題ともなっていますが、実は日本に島がいくつあるかは随分変化しています。いえ、台湾や千島列島の問題ではなくて、国内での島の定義によってさえ、数字が随分変化しているようなのです。朝日新聞2005年7月3日の日曜版によりますと、政府が発行している統計年鑑によれば、1882年発刊時には伊能忠敬の地図で周囲1町(約109m)以上を数えたところ(都知事が潜った場所はこの定義では島ではないようであります)1847ありましたが、翌年、周囲1里以上と島の定義が変わって413に激減。南洋群島なども入っていた昭和15年版では4069に増え、現在は6852なんだそうな。ところが、名前の付いている島は4917しかないんだそうでありますね。どうやって数えたのかは不明ですが(いかにも怪しいのですが)、マルコ・ポーロの「東方見聞録」ではジパングに属する島は7448あると記載されているそうです。今や、「島」周辺海域の地下資源も絡んで、国境の定義は国家にとって一大事になっています。歴史や居住権も絡んで安易に妥協はできません。
これはある精神病院の壁に貼られていた、入院患者さんが書いたお習字(これはネタではなくて、現代の日本での実話です。)。絶妙な言葉ですが、これをそのまま掲示している病院側の態度は、大人と言うべきか、リベラルと言うべきか、それとも単に無頓着なのか・・・
すでに「小針浜通信」時代に勃起不全以外への適応が試みられていて、肺高血圧症のほかに、肺高血圧症類似の症状を呈する高地登山で応用されていることはご紹介しました。対象範囲がどんどん拡大しているようです。ニューズウイークという一般誌で紹介されています(日本語版, 2005/8/10&17)。心筋への損傷を軽減する効果への期待、脳に損傷を受けた後の神経細胞の再生を高める可能性(誰ですか、呆け防止に良いかもしれないから飲みたいだなんて言う人は)、子宮内の血行が促進されるので胎児の健康に良い影響があることが予想される、といったような案配。
1901年、猩紅熱で孫を失ったジョン・D・ロックフェラーによりドイツのコッホ研究所、フランスのパスツール研究所に並ぶ生物医学研究所を目指して設立されたのがロックフェラー研究所。これが現在のロックフェラー大学の前身。Prof. Posnerの愛弟子のPraneoplastic neurologic syndromeの分子生物学的研究をしている元神経内科医の教授のいる大学。  

さて、1904年にこの研究所の一等助手になったのが野口英世。野口が亡くなった11年後、1939年にここを訪ねて最も毒性の強い黄熱病ウイルスの分与を求めたのが内藤良一。当時、日本にはもちろん黄熱病ワクチンを作製する必然性はなく、国際連盟の決議では黄熱病ウイルスのアジアへの持ち込みを禁止されていたため、拒絶されています。これは直ちに陸軍に伝えられ、生物兵器開発を日本が行おうとしている危険性を、米軍に結果として注意を促したようです。内藤は石井四郎の片腕として満州の731部隊で働き、戦後はミドリ十字の前身となった日本初の血液銀行「日本ブラッドバンク」創設者に。その後のミドリ十字の社風は耳に新しいところ。(青木冨貴子「731」新潮社)
厚労省専門部会は2005年8月12日、魚介類に含まれるメチル水銀が胎児に影響を与える可能性があるとし、妊婦は魚介類の摂取を制限するよう勧告しました(京都新聞, 2005/8/13)。  1回80gとして、週1回の摂取に制限されたのは、キンメダイ、クロマグロまど。2回まで良いとされたのは、クロムツやマカジキなど。制限の必要がないとされたのは、ビンチョウマグロやツナ缶など。水俣病の原因であるメチル水銀の妊婦の耐用摂取量(2mg/kg/W)から計算されたもの。
今までも伊丹空港は利用していましたが、これからは帰宅過程のいわば玄関。で、初めて気づきました。伊丹空港の周辺は実にラブホだらけです。ご休憩料金が道路に向けて書いてありますから、ビジネスホテルではないようです。中心街からわざわざ飛行機を見にくるのが大阪で流行しているデートコースとも思えません。時は8月、お盆ですが、終戦特集の時期でもあります。思わず特攻隊を思い出しました。そう、これから飛行機で飛び立とうとしている人にとって、もしかしたら、帰還できないかもしれないという意味では、特攻隊も現代の飛行機も頻度の違いだけで、感覚的には大阪人にとっては同じなのかもしれませぬ。最期かもしれないから、最後に・・・ということでしょうか?
普段、しよらないことするから・・・と言われそうですが、普段からしていることでも失敗はあるのです。桃を切っていて、自分の親指まで切ってしまいました。鎮痛剤を服用もしていないのに、止血に30-40分かかってしまっていささかあわてました。  

さて、利き手ではないとはいえ、一方の親指が使えないとき、一体何が起こるか・・・。野菜を洗うことは少し困りますが、食器の洗浄はもっと困ります。洗髪も含めて、これらは手袋を使用することで何とかなりましたが、手袋では解決しないADL障害があることが判明しました。ボタンの着脱が困難です。時間をかければ何とかなります。時間をかけてもどうにもならないことがありました。納豆を食べようとして、中に入っている小さな小袋の中の醤油と芥子を使おうとしたときに、小袋を開けられません。ほかの指では実に困難。結局、ハサミを使うしかないのですが、小袋ゆえ、手はどうしても汚れます。うまくはいきませんでした。ヤクザさんたちはやはり合理的なのでしょうか、小指ではなくて親指を切断したら、生活に困ります。拳銃だって左手ではもう撃てないし・・・。
多くの病院で病院食を試食する当直医は食べる時間が遅いんでしょうね、それで監査では病棟で患者さんたちが食べる時間帯より前に検食をするように指導しているようです。でもね、変じゃないですか?筆者は、検食というのは、分量の多少とか、味が適切かどうかとか、そんなことを評価するものと思っており、事実、検食の際に求められるのはそういった項目ですよね?決して毒味を要求されているわけではありません。患者さんたちよりも前に検食をした場合、味がこれでは濃すぎるからもっとうすくせよと評価したら、すべての食事を作りなおすんかい?あくまでも次回は気をつけましょう、あるいは検討しましょう、ということなんじゃありませんか?ならば、患者さんたちより早かろうが遅かろうが、関係ないじゃん。
「小学生では、4月生まれの子は速いし、大きいし、リーダーシップをとる。一方、3月生まれの子は小さいし、遅いし、ついていく方。」と奈良県生駒市の少年ラグビークラブのコーチ。このコーチは、子供の頃のこの体力差は大人になっても残っているのではないかとJリーグやプロ野球の生まれ月別の集計を試みました。すると・・・   
プロ野球選手 Jリーグ選手
4-6月 37% 38%
7-9 28 30
10-12 21 17
1-3 14 14

月によって生まれる子供の数はほぼ同じなのに、なぜこのような差を生じるのでしょうか?日本サッカー協会顧問の浅見俊雄東大名誉教授は、「1-3月に生まれた子は冷遇される。パフォーマンスが劣っていることで見逃されていく。」一方、スポーツ精神医学(こんな分野があるんですねえ)専門の聖徳大学・永島正紀教授は「より良い選手を早く作りたいという傾向が強い。教える方も早く伸びる選手をピックアップしていく。1-3月生まれは体力差があるため、小学生の頃にはレギュラーになるのは難しく、素質があってもやめてしまうことが多い。」そこで、未熟な段階で選抜が起きてしまうことに。これはスポーツだけでなく、勉強でも当てはまるようで・・・
灘中学校でのデータ 京大法学部1年生
4-6月 37% 27%
7-9 29 27
10-12 21 24
1-3 13 22

灘中学校でのデータではうそのようにプロ野球選手とパターンが一緒です。ところが、京大法学部1年生では様子が異なります。 差が少なくなります。これは高校になって、成績が伸びる生徒が多いためと考えられます。   

しかし、小学校や中学校の受験では4-6月生まれが有利と言われています。筑波大学附属小学校では、4-7,8-11,12-3月のグループに分けて選考しているそうな。先生側の配慮があれば差はなくなるのではないかと。ノーベル賞を受賞した日本人で見ますと、 4-6月 1人 7-9 月5人 10-12月 1人 1-3月 5人 と早生まれが頑張っています。1-3月生まれが損をしないような指導者の見方が重要だ、と識者のコメントが紹介されていました。(2006/1/27放映された、関西テレビ FNNスーパーニュースより)ちなみに、筆者は早生まれでした。
米国のブッシュ大統領が日米首脳会議のために京都を訪れた際、水曜日の早朝、金閣寺*の庭を両首脳が散策したとき、金閣寺を前に記念撮影をして、囲んだ報道陣に向かって、天候に恵まれた空を指さして、首相が言った言葉。「日、出づる国」をイメージしたのかもしれませんが、「太陽の田舎」?変な言葉です。いっそ、”Nation of Sunあるいは””Nation for Sun”とでも言ってはいかがなものか、と。ブッシュは気を悪くするでしょうが・・。  
* ちなみに、この発言をした場所からみた、雪が積もった金閣寺はたいそうきれいです。イブイブの日、晴れていたのであわててタクシーに飛び乗って撮った写真がこのHPに掲載されました。
東京駅八重洲口の富士屋ホテルでディナーを食べているとき、ふと買いそびれた本に気づいて、近くのウェイトレスを呼び、八重洲ブックセンターの閉店時間を訪ねました。すると、はたち前後の彼女は「ちょっと聞いてくるね」と確かにそう言ったのです。他にも、中国語風日本語を話しているウェイトレスもいましたから、留学生のアルバイトなのか、帰国子女なのか、それとも残留孤児の子供なのか・・・。米国風に、富士屋ホテルでさえ、こういう職種は今や移民第一世代の職業になったのか・・・。日本生まれの女性でも言いそうな言葉ですが・・・。
  1. バス以外の公共交通機関としては、JR、阪急電車、京福電鉄、市交通局の地下鉄がありますが、乗換駅が少なく、相互に利用できません。下手に地下を掘りますと何が出てくるか判らない、ということはあるにしても、大変不便です。バスも、市バス、京阪バス、京都バス、JRバスと種類は豊富。狭い道も平気で入ってゆきますし、往復で走る道路が違っていたり、乗りこなすには知識と経験が必要。乗り換えて目的地へ行くなんていうことは、結構大変。市バスがもっとも路線数が多いですし便利なはずです。でも、観光案内所などで入手できるパンフは豊富ですが、どう乗り継げば目的地に行くのか、理解することは容易ではありません。これらのパンフだけでなく、バスの乗り方、なんていう小冊子も出版されていますが、当然ですが観光客用なので、移動の出発と到着地点がどちらも観光地で、住んでいる住民用の情報とはいえないことが問題。使いこなせたら、原住民と見なされるんやろうなあ。
  2. これは京都府内ではなくて、大阪府内のことですが、エレベーターが1階飛びにしか止まらない、というマンションがあるんだそうな。おそらくは、奇数階だけしか止まらないのでしょうね。(偶数階にしか止まらないと、ギャグっぽくてもっと面白いですが)偶数階の住民は、一つ上で降りて階段を下りるわけですね。これって、設備投資費や管理費が安くなるのでしょうか?当然、偶数階の部屋は安いんでしょうねえ。身体障害者にとっては、大問題です。
  3. ガス暖房というのを初めて見ました。一見、エアコンにしか見えませんが、冷房は電気で稼働するものの、冬ともなれば、ガスを点火しないと温かくなりません。同じ機械でどうなっているのか、どうして電気で暖房しないのか、不思議です。大阪ガスの奇妙なアイディアの一品。ある日、スイッチが入らなくなってマンションの管理会社の方にきて頂いて原理がようやく判明。水冷式なのですね。水が蒸発したか何かで不足したためにスイッチが入らなくなったもの。
  4. エスカレーターに乗る際、東京では左側に立って右側を急いで登る人に空けます。関西は違います。大阪も京都も多くの場合、左右が逆。ただ、観光客の多い駅などでは東京と同じです。このローカルルール、なぜ車が英国とヨーロッパ大陸とで逆なのと同じような現象を生んだのか、 謎です。
  5. 暑い!盆地ですからさわやかな風が吹くことも少なく、じとっとしています。Chicagoや新潟のような風の街とは異なり、雨の日に傘をさしても、1年に何本も傘を折るようなことはありません。でも、暑い!あっちぃー!と毎日叫んでいましたら、ラボで新潟の方言と間違われました。違います。新潟の方言では、「あっちぇ-」と言います。田中角栄さんがご存命なら、扇子を動かしながら、「夏だすけ、当たり前だこって。京都は盆地だすけ、しょがねこてさ。」なんておっしゃるんでありましょうなあ。
について、”The Sydney Morning Herald”(2005/11/4付け朝刊)で紹介されていました。  

ただ、一面トップには15x20 cmの巨大な写真が飾られておりまして、内容というのは、3人の若い白人女性が風に煽られてまくれあがるスカートを前屈みになって抑えている写真で、中央の方などは、胸がほとんど丸見えの上、前上腸骨突起まで見えるほど右足がむき出しになっている一瞬。風が強かったのは特に理由はないようですが、11月3日はCrown Oaks Day、別名Ladies Dayとも言うんだそうで、そのために女性の写真のようであります。背景は無地の灰緑色で、「やらせ」が見え見えの一枚。“windfall”なんてキャプションが付いていますが、こういう写真は罪がなくてええですなあ。いえ、この写真のために購入したわけでは・・・。  

さて、本題です。医療費の絡む問題は深刻ですが、医療問題を抱えてはいるけれども受診しない人の割合がオーストラリアでは18%。ニュージーランドも多くて29%。米国は、ま、当然かもしれませんが、34%。サッチャー後英国の医療事情は最悪と言われていますが、わずか4%で、7%のカナダ、15%のドイツと比べて目立ちます。日本のデータは掲載されてはいませんでしたが、保険制度が異なりますから、非常に低いことが予想されます。今後、この数字が増加する可能性があります。
米国の各州では、ご当地の住民の呼び方があります。日本にとってなじみ深いのは、New YokerとかHawaiianですね。IndiananやKentuckianのように州名にanとかを単につけたのではない場合もあって、わかりにくいこともあるようです。筆者が住んでいたMarylandではMarylanderと言いますし、New Hampshiriteなんて言う州もあります。全然違う場合が例外的にあって、Bay Staterってどこの州だと思います?チョー有名な大学のある古い州。解答は最後に。
という当たり前とも思える記事が出ていました(医事新報, 4263:73-8, 2006)。日本小児科学会の調査によりますと、救急医療を行っている病院の小児科医の1ヶ月あたりの時間外労働は、平均86.7時間におよび、月80時間という過労死認定基準を上回っているそうです。また、ご存じのように、最高裁は2004年6月、研修医は労働基準法および最低賃金法上の労働者に当たる、という判決を出しています。

1966年から2005年までの文献渉猟では、過労が医療安全に影響しているかどうかを検討した論文は7つしかなく、うち4つでは勤務時間を減らすことで医療ミスが軽減されると結論しているのみ。他の3つでは影響されない、という結論。意外な結論のような気がします。  

米国では研修医の勤務時間に上限が設けられるようになっています。日本の多くの勤務医は平日の当直を行いますと、32時間以上病院に拘束される勤務形態になっています。これで本当によいのかどうかは検討されるべきでしょう。連続勤務を24時間以内に制限することで、医療安全が向上したという報告があるそうです。  

そもそもタクシーやトラック運転手には、道路交通法や旅客自動車運送事業運輸規則、貨物自動車運送事業輸送安全規則があって、運転時間の制限が設けられていて、パイロットは航空法施行規則で搭乗時間の制限が設けられているのに、なぜ医師だけ逆なのか?診療を拒否しますと、場合によっては免許を剥奪される危険があります。昭和24年9月10日の「病院診療所の診療に関する件」という厚生省通達では、医療報酬が不払いであってもこれを理由として診療を拒んではいけないとか、医師が自己の標榜する診療科以外の診療科に属する疾病の診療を求められた場合、患者があくまでも非専門ではあっても診療を希望した場合、拒否してはいけない、という記載があります。それで、何かあった場合、訴えられる危険性はあるでしょう。たとえ裁判に勝っても、多くの時間を浪費することとなります。もう少し、現実的にした方が良いでしょう。
みのもんた風のこの手の話は以前からあって、抗酸化作用を期待してビタミンEとかCとかB群などが言われてきましたが、臨床的な証拠は今ひとつ。prospective studyで葉酸がアルツハイマー病の危険率を低下させる、という報告が出ました(Alzheimer’s & Dementia, 1:11-8, 2005)。(Neurology Alert, 24(2):9-16, 2005より)omega3の脂肪酸をたくさん摂取しても良いそうです。
一卵性双生児は同一の遺伝子を持っていますが、時とともに健康状態が異なってくることがあり、遺伝性糖尿病に一方が罹患しても、他方は発症しないことがあります。これは環境からの影響によるものと考えられていましたが、DNAメチル化の変化が環境の影響を受けることが初めて証明され、PNASに発表されました。DNAメチル化の程度が大きく異なっていたのは双生児の1/3にもおよび、その差異は年齢とともに大きくなっていることが判り、28歳以上では60%を超える双生児に有意な差が認められたそうです。さらに、二人が離れて過ごす期間が長いほど、遺伝子変化の違いが大きくなるそうな。(Nature Digest, 2(8):7, 2005より)
デートをした時の女性の態度は青春を生きた時代背景を反映しているようです。現在、40歳前後の女性は若いときにバブルの洗礼を受けた世代。この方々は、デートの際に当然のように男性に奢ってもらいます。その上、デートは一日一人とは限らなかったそうで、スケジュールを調整しつつ、中にはイブにプレゼントを貰いつつ、15股をした方もいるそうな。ちなみに、意外に古い価気感を継承している、団塊の世代も自分では払いません。ところが、今どきの女性は男性に奢ってもらうことを潔しとはしないようです。割り勘が圧倒的に多いそうです。学生はともかく、社会人ともなれば就職している女性が多いので、自分で収入があるためデートの際には自分で払うんだそうな。こういう生き方は、後の人生でも継承されるようなので、間違いなく日本人の、いえ女性の生活風習は変化するのでしょう。ね?小倉千加子さん?「たかじん、胸いっぱい」(2005/12/24放映でのアンケートから)
角川書店もともとの原作は半村 良さんですが、アイディアだけ貰っただけの全く内容は違う小説。前回は千葉真一主演で映画化されましたが、今回は映画化を前提に書かれました。専守防衛を任とする自衛隊が、歴史を変えないように当時の人々を傷つけないようにどう戦うか・・・究極の専守防衛。一発目は甘んじて受けよ、福井流の防衛論を具現化したような小説です。でも、後半は専守防衛ではなくなって、歴史に介入していますが、SF的には良いのでしょうか?
というのがあったげな。
言行に恥ずるなかりしか
気力に欠くるなかりしか
努力に憾み(うらみ)なかりしか
無精に亘る(わたる)なかりしか
至誠に悖る(もとる)なかりしか  
福井晴敏さんの「終戦のローレライ」(講談社)の終わりに出てきます。現在でも通用する言葉・・・です・・かね。  

この大著は太平洋戦争末期を舞台に異形の潜水艦乗組員を主人公としたSFのようなお話ですが、福井さんの国防論になっています。なにが描かれているかというと・・・海軍五省のすぐ後にこんな文章がありました。題名の由来です。なぜ、潜水艦に女の子(日系ドイツ人)が乗っているか・・・小説の核とも言える部分なので説明はしませんが、東京への3発目の原爆投下(この計画は日本の軍令部から出たアイディア!戦争をどのような形態で終わらせるか、という方法の一つとして描かれていますが、相当に過激です。市民だけでなく、日本の軍や政府・官僚機構、そして昭和天皇自身まで丸ごと葬り去る、という計画)を阻むために活躍します。もちろん、軍産複合体を延命させるための作戦ではありません。  「この世界の戦をあまねく鎮めるために、いまは私は魔女になる。船乗りたちに死をもたらす魔女ではなく、すべての戦に終わりを告げる終戦のローレライに・・・。」
州名の解答Massachusettsでした。語源は知りません。