今回、東日本大地震にて被災された地域は、顧問が学生時代に一人旅をして、
地元の方々に本当に温かくもてなしていただいた場所です。宮古、釜石、大船渡、
気仙沼、東松島、仙台と美しい海岸線をバスで旅した思い出が頭を離れません。
嘘偽りなく、誰ひとり嫌な人や悪い人に出会うことのない旅で、25年過ぎた今でも
あの景色が鮮明によみがえってきます。
当時出会った方々やそのご家族が今、苦しみの中にあることをテレビや新聞で
見聞きするたびに、涙が止まりません。
私のような人間がひとりでできることは、たかがしれているかもしれません。
それでも、私の周りにはたくさんの人や部員がいて、その人たちに今の自分の
思いを少しでも伝えることによって、「何か自分にできることをしなければ」という
気持ちを持ってもらえるのではないかと考えています。
いつかまた、あの美しい場所が力を取り戻すことを祈って。